どんな発言があるか、前半は模様ながめをしていたが、既に書いたように、びっくり仰天!「同盟共済」への賛同意見のオンパレードに辟易。執行部の中間集約・答弁のあと、手を挙げて前号の発言をした。そして、最後に集約に立った赤井書記長は、以下のように述べた。
部落解放とは?部落解放同盟はどうあるべきか?を明らかにする必要があると考えている。そうしたものを生み出すのは現場であり、その意味では、産みの苦しみは現場にある。だから、そこに依拠すべきだ。
2022年、水平社から100年がやってくるが、本気で部落問題を解決するためにどうするのか?どう世の中にアピールしていくのかを明らかにしないと部落解放同盟は生きていけない。
部落解放同盟という組織でいいのかどうかも含めて議論をする必要がある。部落民だけにするのか、共感する人も含めた新しい組織として衣替えするのか?それくらいの大きな議論が必要ではないか?
組織は保守化するのは宿命だが、それを変える議論をして、新しい部落解放同盟、部落解放運動をつくる必要がある。
どこかの場で議論をする時期にきている。そうした議論に立ち返れるようにしたい。問題の先送りをしてきたが、工夫して考えていきたい。
これまで私は、何度か大会を含む場で「持論」を述べてきたが、冷ややかに受けとめられることが多かったし、時には、逆ギレされることもあった。だから、発言がまともに扱われることへの期待はなかった。しかし、赤井書記長の「集約」には、誠実さを感じた。それが、これからの運動にどう具体的に反映されるかを見極めたい。
そして、部落解放同盟の組織と運動の現状への危機意識を持ち続け、部落問題の今日的ありようをとらえる感性を磨くことを怠らず、新しい切り口を求めて「現場」で悪戦苦闘することを厭わない人が一人でも増えることにつながればいいとの思いを新たにした。