4日、3月の府連大会以後、初めての府連委員会があり代理参加した。午後7時からという設定で、参加率はどれくらいかわらないが、そう多くはなかったように思う。執行部から経過報告と課題の提案があったが、すべての時間がこれに費やされ、質問・意見は皆無だった。発言をしようかとも思ったが、“空気”が重く感じたのでやめた。ここで書くことはほめられたやり方ではないが、あえて書くことにした。
一つは、明日(6日)、結成総会が行なわれる「えせ同和等根絶大阪連絡会議」にかかわることだ。これはもちろん、「飛鳥会事件」などをうけての対応の一つだが、私はこの「えせ同和」という言葉にすごい抵抗を感じる。いわゆる世間は「えせ」か否かをどう区別するのか?この言葉が一人歩きすること自体が、部落差別の助長・拡大につながると危惧するものだ。一方に正しい「同和」があり、もう一方に「えせ同和」があるという単純な図式でいいのかと思う。こんなことに力を尽くすのではなく、本当の部落解放運動とは何なのかを知らしめることこそ大事なことだと思う。
もう一つは、例年行なってきた大阪府知事交渉のあり方が変わるということだ。大阪市の関市長が解放同盟とは会わないとの方針を打ち出したことが、府にも影響し、知事が出づらいと言ってるらしい。そこで、実をとるか名をとるかということになって、実をとなったとのこと。これまでの大衆交渉ではなく、メンバーをしぼった「政策懇談会」に切り替えるということになったとの報告があった。ほかの自治体が府にならうことはない、これまでのやり方で自主的にやればいいとの補足もあったが、波及は避けられないだろう。
私が思ったことは、判断の是非をおいて、こうした大事なことは論議を尽くして決めるべきだということだ。大会につぐ決定機関である府連委員会に報告だけして済む問題ではないだろうと思う。決定を伝えるのではなく、どう対応すべきか、議論を喚起するべきだと。
愚痴めいたことになってしまったが、静かな会議をいくら重ねても、先は開けないだろう。自戒しつつ、足元を変えなければと思った。