第4次再審請求第1回三者協議について(報告)
部落解放同盟中央本部
(1)石川早智子さんによる策4次再審請求(2025年4月4日)
弁護団は、3月4日におこなわれた第3次再審請求の第64回三者協議に先立って、証人尋問の必要性についての意見書など3通の書面を提出し、具体的に4人の証人尋問を求めました。これをふまえて次回の協議が4月上旬におこなわれることになっていました。東京高裁第4刑事部(家令和典裁判長)が、証人尋問をおこなうかどうか大詰めの状況でした。しかし、3月11日、石川一雄さんが入院先の病院で急逝し、3月17日付けで請求求人死去により第3次再審請求の手続きを終了する決定が出されました。
弁護団は、石川一雄さんの無念を晴らすべく、第4次再審請求の準備をすすめました。そして、遺志を継いだ石川早智子さんが、弁護団とともに、4月4日、第4次再審を申し立てました。7日には、東京高裁第4刑事部が審理を担当することがわかりました。東京高裁策4刑事部は、家令和典裁判長をはじめ裁判官は4月以降も変わっておらず、この1年半近く審理を進めてきた裁判官が引き続き担当することになりました。
弁護団は、第4次再審請求の新証拠として、第3次再審請求で提出した新証拠278点をすべて提出しました。そして、4月11日に、事実取調請求書をあらためて提出し、新証拠を作成した鑑定人11人の証人尋問を求めました。あわせて、筆跡、万年筆、自白にかかわる4人の専門家の証人尋問をまず実施するよう求める意見書を提出しました。
さらに、5月28日には、三者協議にむけて、4人の鑑定人について、証人尋問の実施を求める申入書を提出しました。
(2)第4次再審請求第1回三者協議(2025年6月10日)
2025年6月10日、第4次再審請求の第1回三者協議がひらかれました。東京高裁第4刑事部の家令和典裁判長と担当裁判官、東京高等検察庁の担当検察官2人、弁護団からは、竹下、髙橋、小野、近藤、七堂、河村、小島、壬生の各弁護士が出席しました。
弁護団からは、裁判所が釈明を求めた点について、第4次再審請求書の主張と新証拠の関連などを整理したものを提出することになりました。また、裁判所は、弁護団、検察官双方に刑事訴訟規則286条(「再審の請求について決定をする場合には、請求をした者及びその相手方の意見を聴かなければならない」)にもとづく意見書の提出を、期限を指定せずに求めました。
検察官は、万年筆インクについてのL鑑定(蛍光エックス線分析鑑定)、スコップについてのF意見書に対する反論を9月末までに提出するとしました。L鑑定、F意見書は弁護団が昨年12月に提出(今回あらためて第4次の新証拠として提出)したもので、3月の三者協議で、検察官はこれへの反論を5月なかばまでに提出するとしていたものです。弁護団からは、検察官の意見書提出は迅速に対応してほしいと要望しました。また、証人尋問の実施を裁判所にあらためて求めました。
次回の三者協議は10月中旬におこなわれます。
狭山事件の再審を求める市民の会(鎌田慧事務局長)が呼びかけて、第4次再審請求において、証人尋問の実施と再審開始を東京高裁第4刑事部(家令和典裁判長)に求める新100万人署名連動が始まっています。
弁護団が求める証人尋問の実施、再審開始を求めて、署名運動に全力でとりくもう。
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