19日16時過ぎ、外出先からJR大阪駅に降り、阪急に向かう陸橋に差し掛かると、何やらスピーカーの声が聞こえ、前方にはヨドバシカメラの方に視線を向けている人の塊が見える。「日の丸」が目に入る。右翼団体か?いや、ヘイト街宣だ。
ヨドバシカメラへの連絡通路を通り、現場へ行くと、「日の丸」や「旭日旗」「プラカード」を持ち、道路際に並び、街宣する一団があった。それと対面する形でカウンターの人たちが抗議の声をあげている。そして、両者の間にヘイト集団を取り囲むようにして警察官が並び、規制をしている。
日曜日の午後、通行人も多く、何事かと足を止める人もいる。双方の声が入り交じり、周りは騒然たる雰囲気だが、抗議は整然と行われていた。
帰宅してネットを検索したら、この日は元在特会会長が指揮する全国一斉のヘイトデモが 札幌、東京、名古屋、福岡で、大阪と広島では街宣が告知され、カウンター行動が呼びかけられていたことを知る。
法律や条例ができても、いかに疎ましくとも、嫌悪を覚えても、こうした事態を防止・阻止したり、絶滅することはできない。整然と抗議をするしかない。歯痒いし、ある意味、無力感を感じるが、これは、ヘイト派を孤立させ、居場所がなくなるよう、圧倒的多数の人々が「ヘイトは許さない!」との意思表示をするよう働きかけること、その努力と取り組みがまだまだ足りないことの結果でもあるだろう。やつらを公的空間から締め出さねばなるまい。
それにしても、腹立たしい限り、気分は最悪だ。