1月22日(日)、守口文化センター・エナジーホールで開催された「核燃サイクルにとどめを!―巨大地震が来る前に―」緊急集会に参加した。池島美紀子(ストップもんじゅ代表)の基調報告を皮切りに、中嶌哲演(原発反対福井県民会議代表委員)、大島秀利(毎日新聞社会部編集委員)の特別報告「フランス、SPX 廃炉の取材」、広瀬隆のメイン講演「核燃サイクルをぶっ壊せ!」、青森六ヶ所村の佐原若子(核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団原告)の講演、服部良一(社民党元衆議院議員)のアピールと、分刻み、盛りだくさんのプログラムだった。
「もんじゅ」の廃炉が決定し、政府と電力会社が描いてきた「核燃サイクル」もつぶれたはずなのに、懲りることなく新高速炉開発を継続するという。まさしく、今が核燃を含むこれまでの原発政策を継続するのか否かの岐路にあるといっていい。
大島さんの話で印象的だったのは、フランスのSPXの地元が廃炉決定を受けて、砂漠の街になるとの危惧をいだき、反対を表明していたが、それは杞憂に過ぎず、街は見事に自立したとの話だった。フランス同様、原発のある日本の自治体も同じような不安を抱き、原発マネーとの縁を切れず、一蓮托生の関係のままにズルズルと来ている。一概には言えないが、その覚悟をし、新たな道を創る努力をすれば、拓けることの実例がここにあるということだ。
広瀬さんの話は、いささかの予備知識と状況認識がなければ、ついていくのはしんどいなあと感じた。原発推進派の論理のおかしさや核燃サイクルが既に破綻していることを具体的に絵や数字を示して解説してくれたから、その点ではすごくわかりやすかったが、それでもなかなかだった。地震や津波はいつ・どこで起こり、やってくるかはわからないが、必ずいつかはやってくるものであり、それには備えても備えきれないところがある。そして、事故のリスクは自然災害だけでなく、六ヶ所や敷地内の貯蔵能力を超えた使用済み燃料棒や核廃棄物によっても、日々高まっており、日本列島自体がまさしく「火薬庫」となってきているとの警告は、的を得ているなあと思った。
この問題は、原発を受け入れている街や再処理工場を抱える街だけの問題ではなく、遠く離れた街で利便性を享受する街の問題でもある。その両者が結びつき、同じ目的に向かって歩調を合わせること、2項対立ではなく相互補完の関係をつくることが大事だと改めて思った。