「『鳥取ループ』に制裁金1日10万円」と題した8月3日の投稿について、「鳥取ループ」からコメントがありました。コメント欄に書くべきですが、大事な問題をはらんでいるので、ここに投稿します。
Commented by 鳥取ループ at 2016-08-04 21:23
制裁金ではなくて、「間接強制金」です。要は、「間接強制仮処分に従わなければ、これだけの債務を課しますよ」という、裁判所の脅しです。
「「既に履行済み」とは大嘘」と言いますが、嘘ではありません。実際1日10万円請求されようと100万円請求されようと、私は物理的に何も出来ません。
「裁判所の決定を愚弄」云々は弁護士の想像に過ぎません。今まで裁判所はことごとく理由を示さずに決定を出してますから。
裁判所が決めたことだから正しいのではなくて、裁判所が然るべき理由を示してこそ裁判所が信頼されるのではないですか?
狭山事件で子供を巻き込む同盟休校のようなことをしてまで裁判所に対抗してきた人たちが、いまさら裁判所の権威におすがりしているのは、なかなか珍妙なことですね。
コメントに応えて by stoneriver
ご教示、ありがとうございます。
ところで、コメントの中でいくつか気になることがあります。一つは、「物理的に何も出来ません」とあることです。どういうことか?「示現社」のサイトからは「同和地区wiki」にはつながりませんから、すでに「閉じた」のか「削除」したのでしょう。しかし、ミラーサイトには同じものが現在も公開されています。ですが、これについては、「物理的に何も出来ません」ということなのでしょう。
しかし私が思うに、「鳥取ループ」はこうした事態を想定できたはずです。いや、むしろそれを予測したうえで、データを公開したのでしょう。その意味では、「あとは知らないよ」というのは完全な居直りであり、逃げだと思います。そこまで責任をとるべきでしょう。
二つ目は、裁判についてです。これもいずれはこうした事態になるだろうと読んでいたのだと思います。
今回の事件に至るまで、隣保館の所在地や一部地域の被差別部落の所在地に関わる情報を公開し、挑発を重ねてきました。しかし、解放同盟からはいわば「黙殺」され、相手にされてきませんでした。
「鳥取ループ」としては、何としても自らの主張を広く世に問いたいとの思いがあり、とうとう今回の事件に至りました。そして、期待したとおり、解放同盟は裁判を起こしました。「鳥取ループ」としては欣喜雀躍したかもしれません。たとえ敗訴して、損害賠償を求められても支払い能力はそんなにないでしょう(実のところはわかりませんが)から、案ずる心配もありません。法廷という公的な場で、それなりに注目も集めて、自らの主張を開陳できる、このことが最大の眼目なのですから。これまた想定していた事態ではないでしょうか。
私はこの事件は、裁判で決着するような問題でもなければ、法規制で解決する問題でもないと考えています。しかし、そこに依存せざるを得ないのが部落解放運動の現在のありようであることも事実だと思います。そして、「鳥取ループ」との間には「敵対的矛盾」があるようにも思いますが、それは絶対的なものなのかどうかです。絶対的なものであれば、粉砕・せん滅するしかありません。もし、そうでないのであれば違った方策を考える必要があるでしょう。