●読売新聞(8月14日)朝刊より
13日に行われた「三者協議」の後に、弁護団が記者会見をしたようだ。「袴田事件」のみならず、「東電OL殺害事件」や「布川事件」でも、こうした報道はあったように思う。しかし、ひとり「狭山事件」だけが軌を異にしていることが腑に落ちない。
「世論」を喚起する方法はいくつもあるが、マスコミに取り上げさせることは、そのなかでも大きな意味を持っていることだと思う。であるならば、積極的に働きかけをし、情報提供に努めることが肝心だろう。だが、狭山弁護団は、なかなか表に出てこない。三者協議の報告も部落解放同盟中央本部の「速報」に委ねている。
これではマスコミは記事にしないだろうことはわかる。弁護団が記者会見をする、まずはそのことが必須だろう。なぜ、それをしないのか?私にはその理由がわからない。「袴田事件」でやれていることができないはずはないだろう。弁護団の奮起を望みたい。本気度が試されていると言ってもいいだろう。