●FB「狭山事件の再審を実現しよう」から転載させていただいた、埼玉新聞の記事です。
7人目の植村稔裁判長が、まもなく24回目の三者協議に臨みます。証拠開示の流れを尊重するのか、それともそうではない道をとるのか、注目されるところです。記事にもありますが、9年で7人目の裁判長です。これほどに入れ替わりがあると、じっくり腰を落ち着ける暇はなく、腰掛みたいに思ってしまうのではと危惧します。
植村さんの経歴については、既に触れてきましたが、東京高裁総括判事の職にとどまるのは長くはないはずです。となると、時間稼ぎをさせないようなアプローチが必要だと思います。時間を与えても、それがいい方向に使われる可能性は少ないとみるべきでしょう。畳み込んで、有無を言わさぬほどに押すべきだと。
以下は、これまでの担当裁判長の移り変わりです。
狭山第3次再審(担当裁判長)
1.仙波厚 2006.5.23~2006.9.8(3ヵ月半)
2.大野市太郎 2006.9.9~2007.5.22(8カ月半)
3.門野博 2007.5.23~2010.2.5(2年9カ月)
4.岡田雄一 2010.2.6~2011.5.9(1年3ヵ月)
5.小川正持 2011.5.10~2013.3.4(1年10ヵ月)
6.河合健司 2013.3.5~2015.6.28(2年3ヵ月)
7.植村稔 2015.6.29~
さらに、有罪判決と棄却決定をした32名の裁判たちです。
1審 死刑判決(1964年3月11日)
浦和地方裁判所第一刑事部
裁判長裁判官:内田武文 裁判官:秋葉雄治、杉木之夫
2審 無期懲役判決(1974年10月31日)
東京高等裁判所第四刑事部
裁判長裁判官:寺尾正二 裁判官:丸山喜左エ門、和田啓一
上告審 棄却決定(1977年8月9日)
最高裁判所第二小法廷
裁判長裁判官:吉田豊 裁判官:岡原昌男、大塚喜一郎、本林譲、栗本一夫
第1次再審請求(1977年8月30日)
棄却決定(1980年2月7日)
東京高等裁判所第四刑事部
裁判長裁判官:四ツ谷巌 裁判官:
異議申し立て棄却決定(1981年8月25日)
東京高等裁判所五刑事部
裁判長裁判官:荒関 裁判官:
特別抗告棄却決定(1985年5月28日)
最高裁判所第二小法廷
裁判長裁判官:
第2次再審請求(1986年8月21日)
棄却決定(1999年7月9日)
東京高等裁判所第四刑事部
裁判長裁判官:高木俊夫 裁判官:久保眞人、岡村稔
異議申し立て棄却決定(平成14年1月23日)
東京高等裁判所第五刑事部
裁判長裁判官:高橋省吾 裁判官:本間榮一、山田耕司
特別抗告棄却決定(2005年3月16日)
最高裁判所第 小法廷
裁判長裁判官:島田仁郎 裁判官:横尾和子、甲斐中辰夫、泉德治、才口千晴