新聞記事もネットで見ることができるのは便利でいいが、やはり「活字」を見てみたくなり、今朝の朝刊をチェックしたところ、読売と毎日に掲載されていたが、朝日、産経、日経にはなかった(昨日に掲載済みか?)。
「証拠リスト」が開示されたのは、22日に行われた第21回三者協議の場だ。それをNHKが24日の早朝のニュースで報じ、ネットを通じて拡散した。この間に記者が弁護t団に取材をしたのだろう。そして、それを追うように報道各社が伝えた。
3日目になる25日10時50分現在、弁護団の「公式発表」も、部落解放同盟からのコメントもない。なぜかと訝る人は多いはずだ。「証拠リスト」の開示という、いわば画期的・歴史的な事態が、なぜ、秘匿されるかのように扱われているのか?NHKの取材に応じた時点で、どうすべきか、何をしなければならいのかは決まっていたはずだ。「沈黙」は一体何を意味しているのか?その意図や考えは理解に苦しむところだ。
27日に予定されている「全国活動者会議&住民の会交流会」で、そうした事情の一端は明らかにされるのだろうが、問題はそんなところにあるのではなかろう。「証拠リスト」の開示は、再審開始への大きなステップには違いない。しかし、そこに行き着くまでにはまだ踏まねばならないステップがある。肝心なことはこれからなのだ。だからこそ、世論を喚起し、東京高裁に圧倒的な声を突きつけなければならない。
その点から言えば、今回のような事態をどう活用し、狭山事件への注目と関心を集めるのか、そうした知恵の発揮があってしかるべきだろう。昨日は土曜日、今日は日曜日で、「お休み」なのかもしれないが、三者協議の「速報」なり、コメントがすぐさま発せられる、そんな迅速果敢な対応こそが肝要だと思う。少なからぬ人が、「見ている」し、熱いまなざしを注いでいることを自覚し、刻むべきだ。
●読売新聞
●毎日新聞