DNA再鑑定を検討=袴田事件抗告審—東京高裁
2014 年 12 月 25 日 19:30 JST 更新
1966年に一家4人が殺害された事件で死刑が確定し、静岡地裁の再審開始決定を受け釈放された袴田巌さん(78)の即時抗告審で、再審開始の決め手となったDNA型鑑定について、東京高裁(大島隆明裁判長)が再鑑定を検討していることが25日、分かった。同日行われた三者協議後、弁護団が明らかにした。
再審開始を決めた地裁は、みそ漬けにされた「犯行着衣」に付いた血痕は、袴田さんでも被害者のものでもないと結論付けた鑑定の信用性を認めた。
検察側は、鑑定で使われたDNA抽出方法について「独自の方法で信用できない」と主張。弁護団によると、高裁は「実験で確かめたい」と発言し、再度のDNA型鑑定を実施したい意向を示したという。
弁護団は「再鑑定の必要はない」としており、次回の三者協議までに、鑑定方法の信頼性について、高裁に文書で理解を求める方針という。
[時事通信社]
●やはり、情報発信は大事だ。世論はここから起こる!