寺本知(てらもとさとる)を知る人も少なくなった。生誕100年の今年こそ、世に知らしめるまたとない機会。その仕上のイベントがこれだ。ぜひ多くの人に参加していただきたい。参加費1000円だが、これにはおつりのくるほどのおみやげを用意しているので、損はない。
個人的には、寺本知の最大の業績は、部落解放運動を狭義の運動論的枠組みではなく、文化・芸術の視点、人間解放の立場からとらえ、実践したことにあると考えている。だから、その軌跡は多面的・重層的で、奥が深い。凡人の私にはとてもとらえきれない。西光万吉と並び称される存在だとも思う。
「10.6」には、その一端を盛り込まれている。詩あり、DVDあり、語りあり、踊りあり・・・。乞う、ご期待!