シンプルで、気持ちが籠っていて、とてもいい。
そして、思う。
この詩は、かの「蝦夷」たちの心と共振する。
大和政権は、傍若無人に彼らの土地に踏み込む。
狩りを生業にしたつつましい、静かな暮らしが揺らぐ。
土地は奪われ、村は焼かれる。
闘いを好まない彼らは、潮が引くのを待つ。
つかの間の静寂は、次への戦の準備の時間。
再び、三度、襲いくる大和の兵。
怒りは心頭に達し、騎馬軍を鍛え、迎え撃つ。
一騎当千、大軍は烏合の衆。
寄せては返し、返しては寄せる。
硬軟両様、戦と懐柔策を弄する大和。
蝦夷には蝦夷を以って制する。
固い縁が綻び、力関係が変わる。
ウチナンチュウ同士がぶつかる沖縄。
米軍と日本国政府は高みの見物。
時代は変わっても、権力者の手口は同じ。
暴虐と恥辱の歴史が続く沖縄。
日本国に見殺しにされた沖縄はいかに・・・?
蝦夷たちの怨念とウチナンチュウの怒りが重なる。
今日も高江の空をオスプレイが飛ぶ。