再審も終盤迎え吾命 正義の連呼に生命線
私学会館での「8.4狭山の再審を求める県民のつどい」に石川さん夫妻が来ると聞き、出かけた。JR元町駅で地図を広げて、会場へ行く方向を確認していたら、同じように地図を持って尋ねている二人連れを連れ合いが見つけ、「あの人たちも一緒だよ」というので、そちらを向くと、何と石川一雄さんと早智子さんだった。連れ合いののんきさもさることながら、あまりの偶然の出会いお互いにビックリ!しばし歓談タイムとなった。
2時に始まった集会は、プログラムにしたがって淡々と進んだが、その「こゆい」内容にいささか戸惑った。「県民のつどい」と題されてはいるが、「身内(組織内)」の色が鮮明で、「県民」が参加していたら、おそらく「違和感」を抱いただろうと思う。組織内の士気を高めることが目的であるならばそれでいいが、狭山事件の真相を一人でも多くの県民に知ってもらうことを目的にしているのであれば、もっと違った内容にすべきだろう。
もちろん、全国津々浦々、それぞれの事情があり、それぞれのカラーの取り組みがあるのは当たり前だから、それらを否定するものでは決してない。だが、私たちに課せられている課題は、検察と裁判所の分厚い壁をどう壊すのかということで、そのためには世論を興すことが喫緊だ。であるならば、こうした集会を広く、開かれたものにし、共感・共鳴の輪を広げることを考えるべきだと思う次第。そんな感想を持った。