これは、1月25日の読売新聞からの切り抜きだ。改めてじっくり数字を見、比べると、背筋がぞっとするような感覚に襲われる。特に、福島県各地の数値の高さの異常ぶりには、ほとんど絶望的にすらなる。一番下に小さく「福島県の正常値は0.02~0.06」と記されているが、この1行が非情さを伝えているようだ。
メディアからは、こうした現実についての情報はほとんど出てこなくなった。まだ1年10ヶ月余りなのに、知らせるべきことは山とあるだろうに。こんなにも高い線量の町にフクシマの人々は今、この時も生き、これからも生きざるをえないのだ。