13日は歌人・石川啄木の命日、啄木忌です。100回忌という節目となった今年の法要ではふるさとを愛した啄木と今回の震災についても考えました。
法要が行われたのは啄木が少年時代を過ごした盛岡市玉山区の宝徳寺です。啄木は明治45年のきょう、26歳という若さで亡くなりました。法要には研究者や地元のファンなど110人余りが参列。きょうははじめに、東日本大震災での犠牲者へ黙祷を捧げました。参列した人たちは今回の震災と故郷を愛した啄木への思いとを重ね合わせていました。参列者の一人は「啄木は心の優しい方だけに今回の震災は本当に悲しかったのではないでしょうか」と話していました。法要では地元の女性コーラス隊が、合唱を披露したほか、玉山吟詠会の人たちが啄木の歌を吟じました。この後の講話では明治三陸大津波の4年後には啄木が沿岸を旅し、三陸海岸を歩いていたことなどが紹介されました。来年は、啄木の没後100年と、歌集「悲しき玩具」の発刊100年を迎えます。
(IBC岩手放送 2011年04月13日 19:36 更新)