9月10日、32年ぶりに行われた三者協議で、門野裁判長は弁護側が開示を請求している証拠が実在するかどうかを10月末までに明らかにするように検察側に求めたが、今日はその期限だ果たして、検察から回答があったのかどうか?あったのであればどんな回答をしたのか?とても気になるところだ。
それは、遅くない時期に明らかになることは間違いないが、そうした意味でも、今は第三次再審にとって極めて大事な時期にあることは間違いない。検察が言い逃れや責任放棄をしないように、裁判所の対応をポーズや見せかけのパフォーマンスで終わらせないために、私たちの思いや声を行動で示すことが必要だ。
10月30日、豊中では1年ぶり(5月は新型インフルエンザ騒ぎで中止)に「市民アピール・デモ」を行った。6時ともなれば陽は落ち、あたりは闇に包まれるが、真夏日の熱が残り、まちは穏やかな顔を見せていた。行き交う人々は、「狭山差別裁判糾弾!石川さんは無実だ!」とのシュプレヒコールに驚き、物珍しげに何事かと振り返る。それに呼応するかのように、デモ隊の後ろから、「狭山事件というは今から46年前、埼玉県の狭山市で・・・」とアナウンスが流れる。
ささやかな行動だが、こうして倦まず弛まず地域でのとりくみを重ねること、これが基本だろう。12月の2回目の三者協議に向けて、点が線となり、線がつながってネットとなり、裁判所や検察を動かす力になるかどうかが問われる。正念場が続く。