これは、週刊金曜日に久しぶりに投稿し、10月23日号に掲載されたものだ。緊迫した局面を迎えている狭山第3次再審の一助になればとの思いは通じたと思う。しかし、編集の過程で削除された部分があり、これは私が伝えたかったことでもあるので、複雑な心境だ。削除されたのは次の二つの文章だ。
「無実は必ず明らかになる」と自分を奮い立たせ、半世紀に及ぼうとする年月を闘い続け、幾度も絶望の淵から這い上がってきた石川一雄さんも、「渾身の声を絞れし吾無実 やっと届かし司法の耳に」と詠んでいる。
鹿児島・志布志事件や氷見事件、足利事件など相次いで冤罪が明らかになっているが、狭山事件もその闇に光が当てられ、真相が解明されるべきだ。司法にはその責務がある。
「もやい網」に食われたようだ。