1974年10月31日、東京高裁(寺尾正二裁判長)が狭山事件で「無期懲役」の判決を出して33年になる。一審の「死刑」を「無期」にしたことによって、上告審では弁論もないままに、「棄却」され、「寺尾判決」が確定判決となり、石川一雄さんは千葉刑務所に収監され、31年余の獄中生活を経て、1994年に「仮出獄」した。
部落問題への「理解」チラつかせ、民主的なポーズを装い、弁護団が申請した鑑定人尋問は必要ないと安心させて、まんまとペテンにかけたのが寺尾である。この悔しさ、怒りは33年たった今も多くの人の胸のうちに渦巻いている。
今、第3次再審をその東京高裁に申し立てているが、寺尾判決以来、事実調べは一切行なわれず、「棄却」決定だけが積み重ねられている。そして、今年の5月には、「名張毒ぶどう酒事件」の再審開始決定を取り消した門野博裁判長が狭山事件の担当になった。
事態は厳しいの一言につきるが、あきらめるわけにはいかない。針の穴であろうと何であろうと、こじ開けて、石川一雄のさんの無罪への道を切り拓かねばならない。10月30日は豊中で、31日は東京で会いましょう!
●10月30日(火)
狭山「市民アピール・デモ」
18時~ 豊中・稲荷山公園集合
●10月31日(水)
東京高裁への要請行動 10時15分~10時45分
東京高検への要請行動 11時30分~12時
狭山事件の再審を求める市民集会
13時~ 日比谷野外音楽堂