この催しがあるのを知ったのは8月6日の「読売新聞」の記事だ。計画していた「東北夏旅」の最終日が写真展の最終日に当たっていたが、この機会に見なければと、急遽、予定を変更して、27日朝に盛岡を新幹線で発った。12時過ぎ東京着、恵比寿駅に12時35分着。ここ(恵比寿ガーデンプレイス)は1994年に開業し、オフィスビル、デパートを含む商業施設、レストラン、集合住宅、美術館などで構成されており、事業主であるサッポロビールの本社も所在する。
いくつものムービングウォーク(エビス・スカイ・ウォーク)を通り、ザ・ガーデンルームへ向かう。汗ばむほどの快晴で、中ほどの芝生広場の舞台では音楽イベントも開催され、ビールやかき氷を手にした人たちで賑わっている。
会場に到着。列が見える。並ぶ人の多さにビックリ!スタッフに聞くと1時間半くらいかかると言う。普段なら、引き上げるところだが、予定を変更してまで来ているし、チケットも購入済だし、並ぶことにした。200人近くだろうか。
その間にもやってくる人は後を絶たない。諦めて帰る人もいるが。スタッフによると、昨日の土曜日と今日が一番多いそうだ。じわじわと列は前に進む。このぶんだと1時間くらいだろう。並んでから40分、やっと入場。それにしてもゲバラってこんなに人気者だったのか?恐るべし!
南米旅行で撮った遺跡や神殿やキューバで撮った建設現場や工場の写真、家族や自身のセルフレポートなどが展示されていて、革命家の側面と写真家の側面とが融合していて、とても人間臭い。その中に、HIROSHIMAがある。
そこにはこう書かれている。 「日本はなぜアメリカに原爆投下の責任を問わないのか?こんなヒドイ目にあっても、なぜアメリカの言いなりなのか?」
1967年にボリビアで銃殺刑になって(39歳)から50年。革命に生き、革命に命を賭けたゲバラ。その途上で命を落としたが、それも織り込み済みであったろうか?ゲバラ語録がすべてを語っているように思う。
もちろん最後は、ビヤステーションでビールを。
友も妻もかなしと思ふらし
病みても猶、
革命のこと口に絶たねば。(啄木)