記録はない、記憶もない、データは消去した・・・ないないづくしで疑惑を隠蔽し、闇の中に葬り、身の安泰を図る。見え見えの構図で、圧倒的多数が疑念を抱き、真相解明と説明責任を求めているにも関わらず、彼奴等の思いのままに事が運んでいる。その裏側では、籠池包囲網が敷かれ、「Xデー」に向けての動きがそれこそ粛々と進んでいる。巨悪が眠りを貪る中、生贄はさらし者にされるのだ。
本日、財務省のパソコンは入れ替えが行われ、結果、これまでもデータは完全になくなるらしい。それにストップをかけるべく、クリアリングハウスが申し立てた「証拠保全」について、あろうことか東京地裁は却下した。これが現下のこの国のありさまだ。政府や官僚だけではなく、司法や検察までも加勢して、あるものをなかったことにしてしまうのだ。彼奴等はこれで、枕を高くして眠るのだろう。
●「読売新聞」6月1日(朝刊)