「読売新聞」(12月29日)より
●大島隆明裁判長と言えば、菊地直子被告に逆転無罪を言い渡した裁判長だ。東大卒業後、司法修習生となり、いったんは弁護士に就いたものの、1年半後に裁判官に転じた異色の経歴の持ち主らしい。
1981年に岡山地裁判事補に就き、大阪、横浜などの各地裁判事を経て、2013年に東京高裁部総括判事の。
即時抗告審の袴田事件で検察の求めに応じて「検証実験」を行うのは、どう考えても違った結論を導き出したいとの思惑がうかがわれる。鈴木広一教授は「足利事件」の再鑑定をした人でもあるから、まっとうな結果が期待できるかもしれない。しかし、事態は予断を許さない。本来なら、棄却されて当たり前なのだから。