●「読売新聞」(12月22日夕刊より)
再稼働を差し止めた福井地裁の仮処分決定が存在するのに、それを無視し、挑戦するかのように、高浜町議会、福井県議会、福井県知事が再稼働に合意をした。その仮処分の是非が明日(24日)に出されるのを前に、どうしてもやりたかったのだ。もちろん、裁判所に対する圧力以外の何ものでもない。これで、裁判所は内も外も埋められ、あとは粛々と「期待」に沿う判断をするしかない、と読み切っての用意周到なしかけだ。
しかし、ここまで嘗められて、「はいはい、仰せのとおり」と従う者がいたとしたら、そいつはアホでしかない。そんな役回りだけは御免こうむりたいと思うのが当たり前だ。だが、それもまた司法の世界では違うのやもしれない。「そんなアホな!」と思うことがまかり通る世界なのだから。
さあ、明日の福井地裁の決定に注目しよう!