大阪市(原告)が「リバティおおさか」に対して建物の収去(取り壊して、更地にすること)と土地の明け渡しを求めた裁判の第1回口頭弁論が10月2日、10時から大阪地裁810号法廷(第3民事部合議4係:長谷部幸弥裁判長)で行われた。100人ほどが抽選に並び、35の傍聴席はあふれた。この日のハイライトは被告・博物館館長の意見陳述(後掲)だったが、被告が意見を言うなどまれなことらしい。
裁判は大阪市が訴えたものだが、本当の意味で問われているのは、大阪市の不法・不当なやり方であり、権力を濫用した高圧ぶりであり、用意周到で露骨な博物館つぶし策動であり、人権行政や部落問題解決に背負向けた差別行政だ。法廷は、それらが暴かれ、断罪される場となるはずだ。
最後に、次回の日程を決める際に、裁判長はしつこいくらいに「大法廷」をすすめたが、これは、一つには社会的な関心と注目を意識してのことだろうし、さらには、果たして100人が入れる大法廷を埋めることができるのか、お手並み拝見といったところもあるのだろう。その意味では、私たちは裁判長の「期待」に応え、かれを「その気」にさせばならないだろう。
第2回口頭弁論:12月25日(金)
10時~、大阪地裁202号・大法廷