●読売新聞(10月19日)より
「証拠品は、公権力を使って集めた公共財だ。事件を適正に立件できず、冤罪にもつながりかねない」
その通りのことが、「狭山」をはじめとする数々の冤罪事件となって起こっている。井下洋編集委員も知ってのことだろうと思う。であれば、まさに今、その冤罪を晴らすために苦闘している者にそのまなざしを向けてほしいものだ。
証拠は捏造されるし、偽造もされる。そして、検察官の私物同然に扱われ、隠匿され、最後には破棄されるだろう。「冤罪につながりかねない」どころの話ではない。狭山事件を見ればわかる。