21日夜、大阪弁護士会館で行われた「STOP!『秘密保護法』11.21集会」に参加した。この日は、全国各地で同時に反対集会が開催された。
この法案は安倍内閣の目玉の一つで、彼らは本気モードでとりくんでいるが、世論の反対が根強いのをみると、野党の切り崩しにかかってきた。
みんなの党は、第三者機関でチェックすべきだと言っていたが、渡辺代表が安倍首相と飯を食うと、首相がチェックすればいいと、わけのわからないことで妥協した。30年で公開と言っていた維新の会も、あろうことか60年を受け入れた。出遅れた民主党は、元々、政権にあったときに必要だと言っていたのだから、推して知るべしだ。よくよく見ると、出てくる面々は元自民党の議員ばかりで、野党として与党の暴走をチェックする役割など期待できるはずがない。
こんな茶番劇を経て、法案は来週(26日?)にも衆議院で可決されるという状況が迫るなか、集会では、この法案は基本的人権や平和主義、国民主権を定めた憲法をふみにじり、戦争へのブレーキとなっている9条改憲に道を開くものであること、何が秘密なのかも秘密で、誰もチェックできないこと、30年~60年後に指定が解除されたとしても、その時には指定した者はこの世におらず、責任を問えないこと、最高裁が「違憲状態」との判決を出した衆議院が、憲法違反の法案を審議する資格はないことなど、何としても廃案にしなければならないとの訴えが、弁護士・学者・消費者団体・マスコミ労働者・市会議員・市民団体などから相次いだ。
7月29日、麻生副総理は言った。「憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね。わーわー騒がないで。本当に、みんないい憲法と、みんな納得して、あの憲法変わっているからね。ぜひ、そういった意味で、僕は民主主義を否定するつもりはまったくありませんが、しかし、私どもは重ねて言いますが、喧噪のなかで決めてほしくない。」
この発言は、安倍内閣がやろうとしていることを、そのホンネを素直に言っただけだ。そして、今まさに目の前で、そうしたことが進んでいる。参加した420人の輪を広げ、「わーわー」言って、この動きにストップをかけなければと思う。