豊中市職員組合・豊中市教職員組合・部落解放同盟豊中支部三団体の女性部が、豊中人権まちづくりセンターで「ナヌムの家絵画展」を開催している(14日まで)が、7日は元従軍慰安婦のイ・オクソンハルモニの証言集会があった。
台風は遠のいたが、暑さがぶりかえし、80人のイスを用意した会場は廊下にまで人があふれる盛況ぶりで、この問題に対する関心がさめてはいないことを示した。
イ・オクソンハルモニは筆舌に尽くせない自らの体験を淡々としゃべったが、その胸の内を去来するものを思いやると、加害の歴史を未だに精算していない側にある私たち日本人の罪の深さを改めて痛感させられた。歴史的事実を抹消するだけではもの足らず、歴史の生き証人がいなくなることを心待ちにして無為無策のままにいる日本政府の対応は、ハルモニたちを二重三重に冒涜するものだ。
イ・オクソンハルモニの話を聞き、ハルモニたちの“ハン(恨)”を歴史の闇に埋もれさすことなく、名誉回復と謝罪、補償が実現されるよよう、日本をまっとうな国にしなければならないと参加者の多くが思い、「私にできることをしなければ」との気持を新たにしたと思う。本当に心洗われるつどいだった。
11日の衆議院選挙ではこの問題についてきちんと考えている政党・候補者を選ぶことは、最低限度の、すぐにもできることだと思う。