昨日に続いて二日目も雨、折りたたみ傘が手放せない。しかも気温は20度、長袖の上着が必要なくらい肌寒い予想外の天気だ。まず、仙台駅から東北本線で「小牛田」(こごた)に向かう。予定より早い列車の乗ったために、石巻線の接続列車まで1時間半も待つはめになった。小牛田駅は、宮城県遠田郡美里町字藤ケ崎にあり、閑散としていた。駅舎の2階の窓から見ると、これといってめぼしい建物は目につかない、ありふれたローカルな町だ。
何とか時間をつぶして石巻駅に着いたのは昼前、接続がうまくいっても2時間を要する。「石ノ森萬画館」があり、「萬画」を活かしたまちづくりをしている石巻の街は、駅でも石ノ森作品のキャラクターが出迎えてくれた。駅舎もしっかりしており、改札口にも人がたむろしている。が、女川方面に向かう線路を見ると、信号機には「×」がついており、異様な雰囲気だった。さて、このあと、どこに、どう向かおうかと、案内所で地図を求めて考える。