晴れ渡った空のもと、穏やかな「秋」の日財しが注いだ6日、「サントリーミュージアムで開催中(12月26日まで)の「ポスター天国」に出かけた。19世紀末から20世紀後半まで、各時代の最も重要な作家、作品約130点をはじめ、あまたのポスターに眼を奪われた。
仕事柄、ポスターは身近なものだが、ポスターにはその時代の様相が刻印されたり、技法や素材の取り込みも意欲的になされたり、歴史性と芸術性がにじみでている。もちろん、ポスターであるから、主題があり、ストレートにそれとわかるものもあるが、ひと工夫もふた工夫もしたものもあり、たかがポスターと一口には言えない。
ポスターを支える「文字」「絵」「写真」の3つの要素が、代表的な作品とともに展示されていたが、ふだん、意識せずにつくっているポスターやチラシ、ビラを、もう一度、その観点から見直せば、少しはわかりやすく、人
をひきつけるものになるかもしれない、などど考えたりもした。さて、どんな効果が現れるか、乞う、ご期待!
その「サントリーミュージアム」は、1994年11月3日に天保山に誕生したが、休館し、施設は大阪市に寄贈されるという。大阪の文化施設の灯が一つ消えるが、寂しい限りだ