「解放新聞」(大阪版)第1844号(10月11日)に、9月27日の会議の報告記事が掲載され、開示された証拠の扱いについて、以下のように記されている。
5・13証拠開示と今後の課題について、狭山弁護団の中山武敏さん、中北龍太郎さんが報告した。
三者協議で36点の証拠が開示されたことについて、検察官は「三者協議は非公開の審査でありマスコミに対応すべきではない」と見解を表明したが、弁護団は権力に屈しない姿勢をとり、記者会見に踏み切り公表してきた。今回9月にひらかれた三者協議の内容を前回と同様に公表すると、次の証拠開示に応じない危険性が高いと判断し、詳細については非公開としたことに対して参加者へ理解を求めた。
刑事訴訟法の改悪の結果ではないかとの危惧どおりの事態が起きていることがわかる。弁護団は、「権力に屈しない」と言うが、果たして、その姿勢を貫くことはできるのだろうか?「目的外使用」だと言われれば、それを押して、記者会見したり、支援者に提供するといったことにはブレーキがかかることは避けられないだろう。結果、開示するかどうかの生殺与奪の権限は検察が握り、弁護団はその意向を忖度しなけらばならない、そんな構図が浮き彫りになっている。もちろん、裁判所もそれに同調している。
とんでもない悪法と言わざるを得ない。
●石川啄木「九月九日夜」より
庭石に時計をはたと擲てる昔の我のなつかしきかな
世界人権宣言62周年記念豊中集会
●とき:2010年11月19日(金) 18時30分~20時30分
●ところ:豊中人権まちづくりセンター
●テーマ:「たった一人の韓国併合批判~石川啄木の歌5首~」
●はなし:近藤典彦さん(啄木研究家・元群馬大学教授)
●参加無料