「ストーン・リバー」の要請行動に参加ください!
(5月12日)
11時~11時30分 東京高検
11時40分~12時10分 東京高裁
東京高等裁判所第4刑事部裁判長 岡田 雄一 さま
東京高等検察庁狭山事件担当検察官 山口 幹生 さま
狭山事件についての要請書
「勧告」は実行されるのか、それとも拒否されるのか、刻々とその時が近づくなか、3月20日に石川一雄さん・早智子さんを招いて豊中集会を持ちました。
集会で石川一雄さんは次のように訴えました。
「5月13日には何らかの決定が出るんじゃないかと思います。仮に門野裁判官が要求した8項目全てじゃないにしても、検察官が昨年の10月のように出さないと言った場合はどうするのか?裁判官が必要だということで8点に絞って勧告したわけですから、これを無視して「出さない」と言った場合は、おそらく即事実調べをするんじゃないか?そこまで踏み込んで決定をするんじゃないか?もちろん、高木俊夫や寺尾に裏切られたことから、司法に幻想は抱いておりませんけど、そうなってくれることにこしたことはありませんし、この46年間、みなさんのご尽力を得て、こういった結末に達しているわけですから、狭山事件の真相を究明した上で、無罪を達成すれば一番幸いでます。しかし、事実調べ・再審決定が出たとしても、検察はメンツがありますから、即時抗告するんじゃないか。そこまで見越した上で闘っていかなくちゃなりません。」
そして、次のような歌を詠みました。
人生に歯車咬まず暫時の闇も 今は希望の光輝前
春と共吾身の花は近きとも 心引締め緊張解かず
また、石川早智子さんは次のように話しました。
「ほんとに待ちに待った「勧告」ですが、ここからがほんとのスタートなんです。検察に出させる闘いです。ないとは言わせない闘いが重要です。勧告された8点を出させて、その中で新しい新証拠として提出する。それを裁判所に事実調べをさせる闘いが重要になります。やっと46年目に動いた狭山、この大きなチャンスを生かしていただきたい。石川青年も70才を越えてしまいましたが、半世紀に及ぶ狭山の闘いに勝利して終止符を打ちたい。再審開始をかちとるためには、証拠開示と事実調べが絶対必要で、そのためにみなさんの力を借りたい。検察庁にそういう行動を起こしていただきたい。隠すということ、ためらうということは、自分たちが何かやましいことがあるんです。証拠をだしたら無実を明らかにするかもしれないっておそれて出さないとしか思えない。そう思われても仕方がない。」
狭山を絆に集まった130人の参加者は、2人のほとばしる熱い思いを聞き、46年目にして巡ってきたチャンスを活かすべく、証拠開示・再審開示をかちとるために行動することを確認しあいました。
そして、4月22日には3名が東京高検への要請行動を行い、その思いを届けたところです。
明日は3回目の三者協議が行われると聞いていますが、岡田裁判長には門野前裁判長の勧告が厳格に履行されるように検察をリードすることを、検察には「勧告」を受け入れて、8点の証拠を開示するとの判断を示すことを期待しています。両者の動向を多くの人々が見つめ、注視をしています。歴史的な「門野勧告」を活かし、歴史の審判に耐える判断をされんことを求めるものです。
司法には石川一雄さんの無実の訴えを受けとめ、狭山事件の真相を解明する責務があります。東京高裁は事実調べおよび鑑定人尋問、再審開始決定を、東京高検は未開示証拠の即時全面開示を行われるよう強く要請するものです。
2010年5月12日
豊中・狭山事件研究会「ストーン・リバー」
狭山事件の再審を求める市民集会~足利、布川そして狭山へ~
日時:5月12日(水)午後2時~3時30分(集会後デモ)
※午後1時30分から2時前段コンサート
会場:東京・日比谷野外音楽堂(地下鉄「日比谷」下車)