私たちは、部落差別から全ての人を解放するために部落解放同盟という組織をつくって運動をしています。支部員になった頃は、そうした熱い思いをもって、会費を払い、「解放新聞」を読み、支部大会やいろんなとりくみに参加して、がんばってきました。しかし、人の心や気持ちはうつろいやすく、だんだんと運動から遠ざかったり、離れていく、といったこともでてきています。あるいは、「特別措置法」が切れて、同和対策事業がなくなると、メリットがないから支部をやめるといったこともでてきました。
事業や施策だけを求めて支部員になったわけではありませんが、あまりに長い間、同和対策事業が続いたこともあって、支部員であることと、事業や施策がセットのように考えてきたのだと思います。事業や施策がなくなったのは、部落差別がなくなったり、部落問題が解決したからではないことはみんな知っています。事業や施策をこれ以上続けても部落問題は解決しない、それどころかマイナスになる、そういうことで法律がうち切られたのです。
これまでのとりくみを土台にして、部落問題を解決するためにどんな運動をつくっていったらいいか?これが部落解放運動に問われています。その意味では、一人ひとりが「なぜ、私は支部員であるのか?」ということをもう一度問い直し、部落解放運動にどうかかわるのかということを考えることが大事だと思います。支部員の再登録は、そのための一つのきっかけになるはずです。
繰り返しますが、再登録は豊中支部らしい運動をつくるために、もう一度みんなの気持ちを確かめあい、つながるために行うものです。
部落解放同盟豊中支部運営委員会